もう不具合がなおらない! ならクリーンインストールしたWordPressに記事と画像だけを移行する方法を試そう
WordPressブログを運営していると、時折原因の特定ができない不具合に遭遇することがあります…というかありました。
私の場合、するぷろというモブロガー御用達アプリとWordPressブログとの接続に突然不具合が発生し、過去記事情報の取得ができなくなってしまいました。
不具合修正に手を尽くしたものの、原因の特定にいたることはできませんでした。
それはお前の技術力不足だよと言われれば弁解の余地はありませんが、こんなときは誰でももうWordPressをクリーンインストールしてゼロからやり直したいと思いますよね。
もちろんその際今まで書いた記事だけは移行しなければなりません。
今回はクリーンインストールしたWordPressに記事とその添付画像を移行する方法を紹介します。
WordPressの記事と画像のある場所
細かい手順を説明する前に、WordPressにおいて記事の文字情報と画像がどこに存在しているのかを明らかにしておきます。
記事の文字情報はデータベースに、添付されている画像(管理画面ではメディアと表記)は以下のuploadディレクトリにそれぞれおかれています。
- サーバのWordPressがインストールされているディレクトリ/wp-content/uploads
よって記事と画像を移行するには以上2つのバックアップ(エクスポート)を取ってリストア(インポート)すればOKということになります。
記事と画像の移行手順
それでは早速、クリーンインストールしたWordPressに記事と画像を移行しましょう。
ハッキリいってそんなに難しくありません。
なおWordPressのインストール方法についてはここでは解説しません。
データベースのエクスポートとインポート
まず記事の文字情報をデータベースからエクスポートします。
多くのレンタルサーバではこの作業はphpmyadminを使って行うことになると思いますが、ここではコマンドラインから行う方法を書きます。
phpmyadminでのデータベースのエクスポート/インポートについては以下が詳しいです。
Linuxサーバのコマンドラインから以下のコマンドを入力します。
- mysqldump -u データベースユーザ名 -p データベース名 > hogehoge.sql
すると拡張子がsqlのhogehogeという名前のバックアップファイルが出来上がります。
次に新しいWordPressのデータベースで作成したバックアップファイルをインポートするには、コマンドラインから以下のコマンドを入力します。
- mysql -u データベースユーザ名 -p データベース名 < hogehoge.sql
これでデータベースがインポートされ記事の移行が完了しました。
画像のエクスポートとインポート
ftpソフトを使って先ほど示したuploadディレクトリを丸ごとローカルにダウンロードします。
WordPress新環境を立ち上げた後、uploadディレクトリをローカルにダウンロードしておいたuploadディレクトリでおきかえます。
これで画像の移行も完了です。
動作確認
移行作業がうまくいったか確認します。
ブログをブラウザで見てちゃんと記事と画像が表示されていればOKです。
その他の設定を手動であわせる
当たり前ですが以前のブログと同じ環境にするためには記事以外の設定はすべて手動で設定しなければなりません。
例えば使っていたテーマを再インストールしたり、パーマリンクの設定は必須です。
あとがき
本記事で紹介した方法を使って、にっちもさっちもいかなくなったWordPressの不具合からリカバリできる人が1人でもいれば幸です。
なおこの方法はサーバの引っ越しをする際にも利用することはできますが、引っ越し元のWordpressに特に不具合が発生していないのであればWordpress関係のファイルをまるっとコピーする方が簡単で、すべての設定をそのまま引き継ぐことができます。
丸々コピーによる引っ越しの手順は以前に以下で紹介しましたので参考にどうぞ。