オープンソースの魅力
本記事ではオープンソースの魅力について書きます。
角川インターネット講座でオープンソースを知った
角川インターネット講座という本のシリーズを読み進めています。その第二巻「ネットを支えるオープンソース ソフトウェアの進化」を読んで「オープンソース」の思想を深く知ることができました。
※本記事の趣旨とは外れますが角川インターネット講座シリーズはとてもよいシリーズなのでオススメします↙。
角川インターネット講座 (2) ネットを支えるオープンソース ソフトウェアの進化
ソフトウェアの世界に身をおくものとしてOSS(オープンソース)という単語は昔からよく耳にしていたものの、恥ずかしながらその意味が分かっていませんでした。
「製品のコードは会社の資産。公開するなどもってのほか」という文化のなかにいる私にとって、コードを公開するオープンソースの世界はなぜそんなことをするのか疑問しかなかったのですが、本書を読んでその理由を理解しました。
またオープンソースの世界は私にとって全く異質でしたが、不思議な魅力にあふれてもいたのです。
今回は私が感じたオープンソースの魅力を思いつくままに書いていきます。
オープンソースの魅力
自由を愛するオープンソース
オープンソースの思想の核心は「自由」。権威主義に背を向け、特定の国や会社にとらわるのをよしとしません。
社畜プログラマーからするとオープンソースの世界はずいぶんと自由闊達な世界に見えます。単純に自由っていいなと思う。
オープンソースとハッカー精神
オープンソースとは切っても切り離せない存在がハッカー。オープンソースは「自由」を愛するハッカーたちの知的好奇心と創作意欲によって成り立っているのです。
ここでいうハッカーはコンピュータのセキュリティを破ってパスワードを盗んでいく人やコンピュータウイルスをばらまく人ではありません(そういう輩はクラッカーといいます)。本当のハッカーとは卓越したプログラマーをいうのです。
オープンソースの世界にはハッカーがたくさんいるそうな。これも単純に楽しそうですね。オラつえーやつと戦いたい。
GoogleとFacebookはオープンソースに積極的
Webサービスの多くはオープンソースを利用して作られています。
有名なところではGoogleやFacebookのプロダクトはオープンソースがその大きな部分を占めています。
そして彼らは自ら積極的にオープンソース開発の運営も行い、自社サービスをオープンソースで開発しているのです。
GoogleとFacebookはハッカー主導の文化が形成されているハッカー企業といえるでしょう。
日本企業がソフトウェア分野においてアメリカに負けっぱなしなのは、このハッカー精神の不在が原因ではなかろうかと思います。
オープンソースで技術力が上がる
オープンソースの世界では誰もが開発に参加する権利を持っています。ということは誰にでもプログラマの修行ができる場所が開かれているということでもあります。
プログラムが上達するにはプログラムを実際に読んだり書いたりするしかありません。
オープンソースはプログラム学習者にとっての学習の場でもあるのです。現にプログラマがオープンソースで語り合うSNSのGitHub上ではコードを介して活発なコミュニケーションが行われています。
GitHub上で先人プログラマーの書いた良いコードを読んで自習することができるのです。
オープンソースはコードの質を上げる
オープンソースの性質上、コードは誰にとっても読みやすいものでなければなりません。
世界中のあらゆる人がそのコードを読む可能性があるからです。オープンソースにおいては可読性の高いコードでなければならないのです。
この点がオープンソースにおけるコードの質が上がっていく原動力になっています。
読みやすいコードは設計もしっかりしている可能性が高いので、オープンソースはソフトウェアそのものの質の向上をうながします。
まとめ:オープンソースをはじめよう
いかがでしたでしょうか。オープンソースの魅力について自分なりに考えるところを書いてみました。
まとめると、
- オープンソースの世界は「自由」な世界である
- オープンソースはハッカー精神が作った
- GoogleとFacebookはオープンソースで大きくなった
- オープンソースはプログラマにとってよい学習の場所である
- オープンソースにすることでコードの質が上がる
ということでした。
本記事を書き終えて、私もオープンソースで何かのプロダクトを作ってみたら楽しそうだなとワクワクしているところです。ではまたどこかで!
参考にした本は以下です↙
【関連記事】
日本のインターネットは世界最高水準