STAP細胞問題の本質と3つの仮説
注意)2015年現在、本記事の内容とは状況が変わってきておりますが過去記事としてそのまま残してあります。ご了承ください。
『STAP細胞』発見者の「小保方晴子さん」について思うことでSTAP細胞の発見についてのコラムを書きました。その後、状況がいろいろと変わってきましたので改めてコラムを書きたいと思います。
問題の本質
理化学研究所の発表およびメディアの報道では、論文の書き方に関するものが多いように思います。
もちろん引用の要件を満たさない転載は問題ではありますが、問題の本質はSTAP細胞が存在するのか、存在するならばなぜ第三者に再現ができないのか、ではないでしょうか
この点について科学者の端くれ(ソフトウェアエンジニア)として仮説を立てて見たいと思います。
詐欺であった
故意に世間をだますつもりで研究結果の偽装を行ったということです。いわゆる佐村河内氏と同じことですね。
この仮説の可能性は低いように思います。なぜなら、STAP細胞の研究には多くの人が関わっており、そのすべての関係者が組織的に偽装に加担しない限りこのようなことは起こり得ないからです。
また、現在出ている情報を見るに、偽装に特有のきな臭さはないようにかんじられます。
勘違いであった
故意に偽装を行うつもりはなかったが、STAP細胞ではないものをSTAP細胞だと勘違いしてしまった、という説です。
これは結構可能性があるように思います。人間焦ると変なものを掴みがちです。研究結果を出そう出そうと焦ったために、実験の手順を誤ったり、データを読み間違えることは十分に考えられます。
論文に多くの不適切な記載があったことも説明がつきます。
ゴッドハンドであった
小保方さんの実験技術があまりにも卓越しているために、誰もそれをマネできないという説です。そのために、第三者による再現に手間取っているということです。
個人的にはこれで有って欲しいと願っています。また可能性も多いにあると思います。ソフトウェアの世界でも、発生の条件が非常にシビアなために、あの人には再現できるけれどあの人には再現できないということが経験的にあるからです。
まとめ(かたつむりはこう思った)
STAP細胞が偉大な発見であることが証明されることを切に願っております。