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もはや哲学書「勝負論ーウメハラの流儀」を読んだ感想

      2017/08/05

「勝負論ーウメハラの流儀」を読んだので感想を書きます。

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勝負論ーウメハラの流儀 表紙

プロゲーマーに学ぶ勝負の心得

「勝負論ーウメハラの流儀」は日本初のプロゲーマーとして有名な梅原大吾さんの書いた2冊目の本です。

1冊目は「勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」」という本で、私はこちらも読みました。梅原さんがゲームをはじめてプロゲーマーになって今にいたるまでの歴史とその時々の思いが語られている、自叙伝のような本です。知名度でいうと今回紹介する2冊目より「勝ち続ける意志力」の方が有名ですね。

今作「勝負論ーウメハラの流儀」はウメハラさんの勝負に対する考え方、哲学にさらに深く突っ込んだ内容になっています。非常に深淵な内容で、一種の哲学書なんじゃないかと思うほどです。

何かの勝負事をやっている人に本書は多くの気づきを与えてくれるでしょう。

かく言う私はFXという世界最大の戦場(マーケット)で百戦錬磨の魑魅魍魎たちとの勝負に挑んでいます。

カタ通の投資攻略ブログ ←私のFX活動についてはこちらをご覧下さい

ゲームとFXでは勝負のフィールドが違いますが、ゲームでの真剣勝負で勝つための考え方はFXで勝つための考え方として大いに応用できると感じました。

なので今回紹介する「勝負論ーウメハラの流儀」はゲーマーやFXトレーダーだけではなく、何かと戦っているすべての人にオススメしたい本です。

「勝負論ーウメハラの流儀」を読んだ感想

「勝負論ーウメハラの流儀」を読んで私は3つの教訓を得ました。

  1. 勝ち続けること(成長し続けること)に価値がある
  2. 勝ち続けるには基礎を深く学ぶこと
  3. 孤独に耐えた先に孤独ではない世界がある

ここからは以上3つの教訓について感想をまじえて書いていきます。

勝ち続けること(成長し続けること)に価値がある

梅原大吾さんは「勝ち続けることに価値がある」といいます。そして「勝ち続ける」ことは「成長し続ける」ことだと定義しています。

勝ち続けるとは、成長を続けることだ

表面的な勝負の勝ち負けではなく、勝負を通じて自分がどれだけ成長できたかにフォーカスすべきだと言っています。

そんな梅原さんですが、かつては身体を壊すほどに勝つこと(この場合は単純に相手を負かすこと)にこだわっていたそうです。

しかしそれではどれだけ勝っても苦しく、最終的には勝てなくなってしまいました。

なりふり構わずただ結果としての「勝ち」だけを追いかける人は、長期的には伸び悩む。

それから紆余曲折を経て「!勝つことに執着しなくなってかえって勝てるようになった」といいます。

私はFXでまさに表面的な勝敗に一喜一憂しています。だから実感として厳しい勝負の世界で勝負そのものにこだわらずに成長のみ意識を向けるのはすごく難しいことだと思います。

特に勝ったときに己を反省して向上することはほぼ不可能。オレスゲーで終わってしまいます。そんな私はウメハラ基準だと勝ち続けられない人間のテンプレみたいなものですね…。

先ずは少なくとも負けたときは反省をしっかりして向上しようと思いました。

勝ち続けるには基礎を深く学ぶこと

勝ち続ける方法として梅原さんが語ったのは「セオリーを深く身につけること」でした。

この「深く」というのがポイントです。

梅原さんは自身のことをとても物覚えが悪く不器用だと評価しています。事実、新しいゲームが出た直後は例外なく負けまくるそうです。

しかし梅原さんが長い基礎固めの段階を終えると、一転して勝ちまくるようになります。

なぜこのようなことが起きるのか?それは他の人よりもずっと深く基礎を理解しているからだと分析しています。

例えば麻雀で「降りる」ことが有効であることを知るために、何度も振り込みまくるということをします。~中略~するとある時、突然に「なぜ降りなければいけないのか」が理解できた。~中略~こうなると、今度は徹底的にムダな打ち込みがなくなる。一方で、知識として「降りなければならない局面がある」ことを知っているだけの人は、実はなんとなく、要領でやっているだけであって、時折本当に降りなければ大怪我をしてしまうような局面で、不用意にスイスイ前に出てきて、取り返しのつかないことをしてしまうのだ。

ウメハラ流の基礎固めはこんな感じなので、とても時間がかかります。

基礎固めの期間は長い。1年なら短い方で、3~5年かかってもおかしくない。その間ずっと地味で惨めな状態が続く。

私自身も、もの覚えがよくて要領がよいタイプではないので、梅原さんの言葉に勇気づけられました。

孤独に耐えた先に孤独じゃない世界がある

誰よりも強くなることの副作用として「孤独は避けられない」とプロゲーマー梅原は言います。

成長を続け、勝ち続けている人は、少なくとも一時的には、必然的に孤独になる。

プロゲーマーが存在しなかった時代から戦い続けてきた梅原さんには同じ世界を共有できる仲間が極端に少なかったんですね。

しかし孤独に耐えて成長を続けていった先には本物の人間関係があったと述べています。

今の僕は、よくぞ孤独に耐えて頑張ったなと自分をほめてやりたい気持ちでいっぱいだ。そして、その「ご褒美」を受け取っている。

それは、0・1%の人たちとの出会いだ。意地を張り通し、孤独に耐え抜いたからこそ手に入れることができた、本物の人間関係だ。孤独に耐え続け、成長し続ければ、最後は孤独ではなくなるのだ。

では孤独に耐えて頑張る期間はどのくらいなのでしょうか?

今成長を続けている人、これからしてみようと考えている人に僕が言えるのは、「厳しい期間は、思ったより長い」ということだ。

10年、20年かかるとのことでした…。正直そんなに大変なのかよ!と思いましたが、同時に長い目で着実に成長していこうという気持ちにもなりました。

まとめ: 梅原大吾の勝負論は深い

以上「何かと戦っている人のための本「勝負論ーウメハラの流儀」を読んだ感想」というテーマでお届けしました。本記事をまとめると、

  • 「勝負論ーウメハラの流儀」はプロゲーマー梅原大吾の勝負に対する考え方、哲学が書かれた本である。何かと戦っているすべての人にオススメ
  • 勝ち続けること(成長し続けること)に価値がある
  • 勝ち続けるには基礎を深く学ぶこと
  • 孤独に耐えた先に孤独じゃない世界がある

ということでした。

正直、この記事は書くのにとても苦労しました。それは本書に書いてあることが非常に深く高レベルな内容だからだと思います。

そして苦労した割には薄い感想しか書けず、引用だらけのネタバレ記事みたいになってしまったのは私の勝負師としてのレベルがまだまだ低いことを暗示しているのでしょう。

とはいえここまで読んで頂いて、何かひとつでもピンときたことがあるならば、本書「勝負論ーウメハラの流儀」を読んでみることをオススメします。

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