【FX】スキャルピングってどんな意味?メリットはなに?儲かるの?

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FXにおけるスキャルピングとはどんな意味か?スキャルピングは儲かるのか?ということについて書きます。

FXにおけるスキャルピングの意味

スキャルピングは英語でScalpingと書きます。Scalpingはアメリカインディアンが倒した敵の頭の皮を薄く剥いだことに由来しているそうです。Wikipediaには以下のように書かれています。

北米大陸のインディアンのうち、西部大平原に居住する部族には、倒した敵の頭の皮を剥ぎ取り、戦利品として持ち帰る文化が18世紀前後から定着した。

引用元:皮剥ぎの刑 – Wikipedia

中には殺されずに生きたまま頭の皮を剥がれた人もあったとか。スゲー痛そうです(苦)。生きていればの話しですが。

この「薄く皮を剥ぐ」という語源から転じてFXにおけるスキャルピングとは「超短期トレードで少額の利益を狙う売買方法」のことを指します。あたかも薄く皮をむくように相場から利益を剥ぎ取っていくのがスキャルピングなのです。

スキャルピングの特徴は時間軸が短いこと

ではスキャルピングは具体的にどのような売買方法なのでしょうか?

スキャルピング売買と他の売買方法と決定的な違うのは「時間軸の短さ」です。「売買時間の短さ」といってもいいです。

スキャルピングでは主に1分足や30秒足などの短い時間のチャートを使います。スキャルピングとその他の売買手法は時間軸の違いで以下のように分類することができます。

  • スキャルピング(1~5分足)
  • デイトレード(5分足~1時間足)
  • スイングトレード(1時間足~日足)

こうして見てみるとスキャルピングの時間軸の短さがきわだちますね。

時間軸が短いので当然、スキャルピングではポジションを持ってから手仕舞うまでの時間も短く、数分から長くても10分くらいです。

スキャルピングで狙う利益額は10ピップスから多くても20pips(ピップス)です。少ないpipsなので利益も少ないと思われがちですが、そんなことはありません。FXではレバレッジを大きくかけることで大きな利益を得ることが可能です(ただしレバレッジを大きくすれば、当然損失も大きくなるので注意)。

スキャルピングのメリットとデメリット

スキャルピングトレードのメリットとデメリットを3つずつ紹介します。

メリット1 トレードのチャンスが多い(学習のチャンスも多い)

スキャルピングは短い時間足で勝負するので、エントリーできるポイントが多いです。つまりチャンスが多いということです(くどいですが必ず儲かるということではありません)。

スキャルピングでは1時間に何度もトレードチャンスがやってくることもザラにあります。これがデイトレードだった場合、売買のチャンスは1日に2回か3回くらいが平均です。常にチャートを眺めていられる専業トレーダーならまだしも、夜しかトレード時間のないトレーダーの場合、1度もエントリーチャンスがなく1日が終わるということも多いです。

短時間で多くの相場経験を積むことができるのでFXトレードを高速で学習することができます。

メリット2 ポジションを持ち続けなくていい

いつなにが起きるか分からないのがFX市場。長くポジションを持てばリスクは当然上がります。

FXの世界ではほとんど値動きがないと思って油断していたら、いきなりポーンと動いて損切りさせられていたということが普通にあるのです。

その点スキャルピングはポジションを持っている時間が数分なので、ポジションを持つリスクを最小限に抑えることができます。

メリット3 スキャルピングのスピードに慣れておくと他の時間足が止まって見える

スキャルピングで使う1分足や30分足やティックチャートはメチャクチャ動きが早く、人間が鼓動しているかのようなテンポで価格が目まぐるしく動きます。

そういうスキャルピングの速い動きに慣れていると、他の時間軸のトレードに移行すると相場が止まって見えるという利点があります(笑)。比較的長い時間足で余裕を持って判断できるようになるでしょう。

デメリット1 トレード中は端画面から目を離せない

ここからはデメリットです。一般にスキャルピングは刻々と価格が上下するので、一端画面の前に座ったらずっと目が離せません。しかも高い集中力が要求されるといわれています。

スキャルピングは、めまぐるしい動きが苦手な人は疲れてしまうかも知れません。

デメリット2 スプレッドの影響が大きい

スキャルピングは一回一回の目標値(どこまで上がったら手仕舞うか)が小さく、売買回数が多いので、スプレッド(売買手数料のようなもの)の影響を大きく受けます。

例えば10pipsの目標値で買ったとしても、スプレッドが1pipsだったとすると、利益の10%は手数料で持っていかれるということです。ちなみに負けトレードでもスプレッドは発生します。

近年FXブローカーのスプレッドはとても狭くなったといっても、売買回数の多いスキャルピングではその影響は無視できないのです。できるだけスプレッドの狭いFX業者を選ぶことが勝利への道なのです。

デメリット3 アツくなって合理性を欠いたトレードをしてしまう

スキャルピングはチャート上の値動きが激しく見えるので、アツくなってギャンブル的な取引になってしまいがち。

熱くなっても合理的な判断が下せれば問題ないですが、なかなかそんな人はいないでしょう。そして合理性を欠いたトレードで継続的に利益を上げることは難しいです。

マーケットがまるで永遠に回るスロットマシンのように見えたら危ないです。いったん相場から離れましょう。

デメリット4 ダマしのトレーディングポイントが多い

これは実際にスキャルピングをやってみればすぐにわかることですが、短い時間軸のチャートでは長い時間軸よりも多くのダマしのトレーディングポイントが発生します。

ブレイクアウトを狙うスキャルピングの場合なら、ブレイクしたと見せかけてすぐに戻るというような値動きをするので、まんまとこれに引っかかってエントリー→逆行→損切り、ということになることが多いのです。

よってスキャルピングにおいては頻繫に発生するダマしをいかに避けるかということが大きな課題であり、この点が考慮されたトレード手法を選択する必要があります。

私が行っているボブボルマン氏の5分足スキャルピングはこの点が深く考慮されているので、とても優位性のあるトレードだと思います。

FX5分足スキャルピングについての詳細を知りたい人はコチラ

FXスキャルピングは儲かるのか?

ここまでFXスキャルピングについて説明してきました。ここで読者の皆さんがきっと気になっていると思われる「FXのスキャルピングって儲かるのか?儲からないのか?」という疑問にお答えしましょう。

結論から言うとFXで継続的に勝てるかどうかはその人の持っている才能と努力次第だと思います。

まずFXの一般的な話しからしますと、トレーダー全体の内で勝っている人は1割、負けている人は4割、トントンが5割だといわれています。さらに常に勝ち組グループにいられる人となるとさらに割合は減り、全体の1%くらいではないでしょうか。

そのくらい勝ち組が少ない厳しい世界で勝ち抜くにはそれ相応の勉強と努力に加え、FXに適した才能が必要なのは間違いないです。

次にスキャルピングの話しをしますと、これもスキャルピングに向いている人なら勝てると思います。

誰でも勝てる方法という話しではないんです、その人の個性にマッチした手法なり方法なりを探すことが大事なことです。

では今この記事を読んでいるあなたにスキャルピングの才能があるか?ということには「やってみないとわからない」というのが本当のところですが、ただここまでこの記事を読んでスキャルピングに興味が出てきた人には才能がある可能性があります。「好きこそものの上手なれ」ですからね。

スキャルピングの規制について

実はFXの業者によってはスキャルピングを禁止しているところがあります。一方、スキャルピングOKを公言するFX業者も存在します。

>> スキャルピングOKのJFXを見る

スキャルピングをしたらFX口座が凍結された!と言うウワサがありますが真偽のほどは不明です。可能性があるとすればシステムトレードの売買回数があまりにも頻繁だったとか、あまりにもロットが大きすぎたということが考えられます。

日に数回程度の取引ならば、特に口座凍結を恐れる必要はないので、以下のランキングにあるような一般的な口座で十分です。

>> FX口座おすすめランキングを見る

まとめ:FXだって努力しないと勝てない

今回はFXのスキャルピングってどんな意味?メリットはなに?儲かるの?ということについてお届けしました。まとめると、

  • スキャルピングの語源は「頭の皮を薄くはぐ」。転じて薄く利益を稼ぐトレードのこと。
  • スキャルピングのメリットはチャンスが多く、ポジションを長く持つリスクがないことです。さらにFXを高速学習する効果もある。
  • スキャルピングのデメリットは緊張感が高くアツくなりやすいこと、スプレッドが効いてくることです。
  • スキャルピングで儲けられるかどうかは向き不向き次第
  • スキャルピングの規制は心配しすぎないでいい

ということでした。

楽して稼げるみたいな印象があるFXですが、勉強の努力なしに稼ぐことは難しいでしょう。私もFX勉強中の身です。ともにがんばりましょう!

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コメント

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