カリスマFXトレーナーで知られるロブブッカーさんの本「超カンタン アメリカ最強のFX理論」を読んだので感想を書きます。
日本人のFXは間違っていた!→本場アメリカのFXへという本
「超カンタン アメリカ最強のFX理論」はアメリカ人のロブブッカーさんの著書です。ロブブッカーさんは自身がFXで巨万の富を稼ぐかたわら、世界中に3000人もの弟子を持つカリスマFXトレーダーでもある人物です。
本書のオビに「日本人のFXは間違っていた!」という衝撃的なキャッチコピーからも分かるとおり、ロブブッカーさんが「FX後進国の日本人に本場アメリカのFXを教えてやるぜ!」というスタンスで基本書かれています。上から目線が若干気になりますが、書いてあることはマトモだと思います。
ロブブッカーさんからバックテストを学びたい
「超カンタン アメリカ最強のFX理論」にはロブブッカーさんが編み出した3つのトレード手法が紹介されています。
ですが私が本書を手に取った理由はロブブッカーさんのトレード手法を知ることではなく「バックテストの大切さ」を知るためだったのです。
ロブブッカーさんは本書の中で以下のように述べています。
僕はよく、こう聞かれることがあります。
「あなたはいつから、優れたトレーダーになったのか。きっかけはなんだったのか?」と。
この答えはすでに本書に記しました。
「バックテストです」by ロブ・ブロッカー
ロブブッカーさんは1日に10時間以上バックテストをするほどのバックテストの鬼です。彼を勝てるトレーダーにしているのはトレード手法そのものではなく、バックテストの技術だと思います。
私のFXの実力は月間収支が大体プラマイゼロになるくらいです。これでもFXをはじめた数ヶ月前と比べればかなり技術が上がったと自負しています。
ここからさらにトレード技術に磨きをかけたいところなのですが、これまでの練習方法では少し効率が悪いと考えました。
これまでのトレード練習は練習というか要するにリアルトレード(実戦)をしてそれを振り返るというやり方でした。このやり方だと21時~24時までの3時間チャートを見ていたとして、大体2回くらいしかトレード経験が積めないんですよね。
このやり方だとトレード経験の絶対数が不足するため、いつまでたっても自分のトレード手法に自信を持つことができませんでした。
FX5分足スキャルピング ←【参考情報】ちなみに私が使っているトレード手法はコチラです
そこでForex Tester3というバックテスト専用ソフトを購入することにしました。ForexTester3を使えば高速でチャートを進めながらトレード手法をいくらでも試すことができます。爆発的にFXトレードの経験を積むことができるのです。ドラゴンボールでいうところの「精神と時の部屋」みたいなものですね(笑)。
以上のような経緯から、私は「超カンタン アメリカ最強のFX理論」でロブブッカーさんのバックテストのやり方と考え方を学ぼうと思ったのです。
「超カンタン アメリカ最強のFX理論」を読んだ感想
ここからは本書の細かい内容に踏み込んで感想を書いていきます。
何のためにバックテストをするのか?
そもそも何のためにバックテストをするのでしょうか?それは「トレード手法を自分仕様にチューニングするため」だとロブブッカーさんは述べています。
トレード手法というのは誰かから教わってたとえ簡単そうに思えても、すぐにできるようになるものではないのです。それには以下のような理由があります。
- トレード手法の細かいところまで言葉で説明するのが困難
- トレード手法が機能する相場環境とそうでない環境を見分ける力が必要
- 時間とともにトレード手法の有効性が変化する
- 自分の性格とトレード手法との相性の問題がある
このようにトレード手法を自分のものにするまでには困難をともなうものなのです。その壁を越えるには自分に合うようにトレード手法をチューニングする必要があります。そのため有効な手段がバックテストなのです。
バックテストは1000回やるべし
ではバックテストは何回やればよいのでしょうか?ロブブッカーさんはこう言います。
リアルトレードの前に1000回のバックテストを! by ロブ・ブロッカー
めっちゃ多いですよね。でも確かにトレードは確率のゲームととらえると、10回やそこらでは統計的に意味のある結果を確認することはできないんですよね。統計的観点から1000回という数字には非常に納得できます。
幸いForex Testerを使えば数日で1000回トレードを終えられると書いてあるのでなんとかなりそうではあります。
デモトレードは必要か?
1000回のバックテストを終えた人に向けてロブブッカーさんはこのように言っています。
「もう1000回終わったよ。じゃあ次はライブ口座だね。」って?
ちょっと待ってください。バックテストからリアルトレードへと移行する前に、もうワンステップ、重要な段階があります。デモ口座での運用です。
~中略~
ではどのくらいデモ口座で試せばいいのでしょうか。初心者の方、まだ経験の浅いトレーダーが新しい手法をライブ口座で使う前には「デモ口座を2倍にすること」が目安となります。
これについては私は小さいロットでライブ口座でトレードしてもいいと思います。なぜならロブブッカーさん自身が
デモ口座で運用する際にも「ライブ口座と同じ気持ちで」が原則です。でも、そうはいっても皆さん「しょせんデモだから」という気持ちが抜けないようです。
by ロブ・ブロッカー
と言っているように、デモ取引だとどうしても本気になれないんですよね。
そこでSBIFXで1通貨単位で取引することをオススメします。1通貨単位だとほとんど0円みたいなものなんですが、例え1円でお金がかかるとデモの時とは全然感覚が違うんです。1通貨単位で取引できるのはSBIFXだけなので口座開設を検討することをオススメします↙。
「デモ口座を2倍にすること」という条件もありますが、これは獲得pipsから計算すればよいと思います。
FXモンキーになるな
ここからはバックテストを離れて「超カンタン アメリカ最強のFX理論」を読んで気づいたことを簡単に紹介します。
本書にはFXモンキーという聞き慣れない言葉が出てくるのですが、意味は「ルールを持たず快感を求めてトレードする人」のことです。やっぱりアメリカにもそういうタイプの人がたくさんいるんですね。
朝晩誓約書を読む
ロブブッカーさんとその弟子は以下のような誓約書を朝晩見上げているそうです。
私はFXトレードで成功します。そのためには、これまでの悪癖をなくし、また新たな習慣を身につける必要があることを理解しています。
〈つづく〉
長いので最初だけ引用しましたがこの後7箇条の誓約があります。このやり方はFXトレーダーとしては珍しいですが、潜在意識を活用して成功する方法としては理にかなっていると感じました。
ロブブッカーの手法
「超カンタン アメリカ最強のFX理論」で紹介されているロブブッカーさんの3つの手法を簡単に紹介します。
2trendy
行きすぎたトレンドが一気に巻き戻る力を利用するトレード
NYボックス
アジアと欧州時間で形成されたボックスをニューヨーク時間で一気にブレイクする力を利用するトレード
アリゾナルール
800SMA、200SMA、62EMAの3種類の移動平均線を組み合わせて使うトレード
まとめ:今日からバックテストをはじめよう
以上、バックテストの鬼ロブブッカーの「超カンタン アメリカ最強のFX理論」を読んだ感想というテーマでお届けしました。まとめると、
- 「超カンタン アメリカ最強のFX理論」は多少日本人に対して上から目線だがいいことが書いてある
- ロブブッカーさんからはバックテストの考え方とやり方を学ぶべし
- バックテストを1000回やってトレード手法を自分仕様にチューニングしよう
ということでした。
FXというとレバレッジをかけまくって派手にトレードする印象があるかもしれませんが、本当に勝つためには一銭も儲からないバックテストを地道に行う必要があるということがよくわかりました。
バックテストするならForexTester3が超オススメ↙。ForexTester3で今日からバックテストをはじめましょう!
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