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知らなきゃ大損する社会保障制度

   

「社会保障制度」というと字面だけで「難しそう…」と拒否反応が出る人が多いと思います。

ですが、社会保障制度は私たちが健康で最低限度の生活を送るためのもので、たとえ普段意識せずとも「ゆりかごから墓場にいたるまで」、まるで黒子のように私たちの生活によりそってくれているものなのです。

今回は私が社会保障制度を知らなかったがために大きく損した経験から、社会保障制度を知っておくと経済的損失を回避しやすくなるというお話しです。

知らなきゃ大損する社会保障制度

私が社会保障制度を知らずに大損した体験談

私が社会保障制度を知らなかったばっかりに大損した体験談をお話ししましょう。

実は私、うつ病で会社を休んでいた時期がありまして、その間、通院費を真面目に払っていました。

隔週でかかりつけの心療内科クリニックに通って、毎回お薬を処方してもらっていたので医療費が結構かさんでいました。1回の通院で6000円なので毎月12000円ですね。傷病手当金しか収入がない身としてはかなりの出費でした。

そして2年におよぶ休職期間の終わり頃、精神疾患からの復帰支援施設の同僚に「自立支援医療(精神通院医療)」という社会保障制度を教えてもらったのです。

自立支援医療(精神通院医療)はうつ病などの精神疾患で定期的に通院している人が、医療費を1割負担にしてもらえる制度です。※細かい条件などは各市町村に確認してください。

自立支援医療(精神通院医療)を利用することで私の毎月の医療費は3分の1以下の3500円程度まで下がりました。得した額は8000円以上。逆にいうと毎月8000の損を2年に渡って出していたことになります。総額で20万円の大損です。

ここで教訓とすべきポイントは「知らなかったら最後まで損しっぱなしだった」ということ。そう社会保障制度は自ら申請しなければその恩恵にあずかれないのです!

せっかく高い税金をおさめているのに、いざという時に利用できないなんてもったいなさすぎますよね。

どんなに手厚い社会保障制度があっても、その存在を知らなければ使うことができません。ただ「社会保障制度を知らなかった」というだけで、大損してしまうのです。

社会保障制度を知るメリット

社会保障制度を知らないとかなり損をするということがなんとなく分かって頂けたと思います。ここではさらに社会保障制度を知るメリットを深掘りします。

不測の事態が起きてもなんとかなりそうだと思える

まず第一のメリットが「不測の事態が起きてもなんとかなりそうな気がする」ということです。

人間、生きていれば何が起こるかわかりません。突然、地震が来るかも知れないし、今日健康だと思ったらいきなり明日大病を患うかも知れません。会社の経営が傾いてリストラされるかも知れないし、離婚して1人親で子育てしなくてはならなくなるかもしれません。

挙げればキリがありませんが、人生には見えない落とし穴が無数にあります。

このようないつ起きるかわからないリスクに対応するには保険に加入するのが有効です。しかし、あえて損保ジャパンに駆け込まなくても、日本人であるというだけで社会保障制度にかなり守られているのです。

一番わかりやすい例は国の医療保険制度ですね。日本人なら誰でも3割負担で医療サービスが受けられます。アメリカは医療保険が任意なので、ちょっと盲腸を切るだけで100万円かかったとか、保険料の申請が面倒くさいといった話しをよく聞きます。日本は恵まれているのです。

さらに高額療養費制度があり、月額の医療費が一定以上に高額にならないようにしてくれます。これにより不慮の大病で破産するということがなくなります。

医療保険制度の保険料は年収に比例するのがいいところです。貧富の差に関係なく平等に医療サービスを受けることができるということです。

医療保険制度の他にも、失業、老後、介護、出産、子育て、住宅など生活のあらゆるシーンをサポートする様々な社会保障制度が整っています。

このような社会保障制度を知ると「どれだけ下手をうっても少なくとも野垂れ死ぬことはないな」という変な自信(笑)がわいてきます。

安心できるからチャレンジできる

生活の足元が社会保障制度というセーフティーネットによってガッチリと守られていると実感できると「リスクをとってチャレンジする勇気がわいてきます」。

私が注目したのがまさにこの点です。私は今後、本格的に投資をはじめようと考えています。

FXトレードはうまくいかなかったので、今ははリスクが低めのインデックス投資を行っています。

FXトレーダーが「ほったらかし投資術」を読んだ感想

さらに将来的には不動産などのもっとアクティブな投資をやりたいと考えています。

そうすると当然、お金を失うリスクがあります。リスクを取り続けるストレスに対処するには、最悪破産しても生活できるという安心感が必要だと強く感じます。

社会保障制度を知りたちなら本を1冊読もう

では社会保障制度を知りたいと思ったらどうすればよいのでしょう?

私の場合、ベタですが以下の本を一冊買って読みました。

【決定版】手続きだけで「お金」が得する社会保障の本 (知的生きかた文庫)

ネットでも調べられますが、情報にまとまりがないので本の方がもれなくダブりなく全体を見渡すことができるのでよいです。

本を選ぶ際に気をつけたいのが「最新の情報がのっていること」。今、阿部総理大臣が教育無償化政策を推し進めていることからもわかるとおり、社会保障制度というのは毎年少しずつ変わるのです。

常に最新の情報をフォローするためには決して中古で済ませず、最新版を購入しましょう。

社会保障制度は毎年少しずつ変わっていきます。また私たちの状況も変わっていきますので毎年ごとに新たに本を購入するか、本屋で立ち読みかネットでもいいので社会保障制度に変更がないか確認するとよいでしょう。

カタツが気になる社会保障制度

ここでは私が社会保障制度を勉強して気になったものを感想とともに紹介していきます。

退職所得控除

「退職所得控除」は簡単に言うと退職金に税金がかからなくなる社会保障制度です。

所得税ってけっこう高いじゃないですか。私も毎月の給料をもらうときにかなりの金額を所得税で持って行かれていることに毎月驚愕しております(言い過ぎ)。

で、退職金控除は基本的に800万円あり、さらに勤続年数×40万円もプラスされるので、ほとんどの人は所得税なしで丸々退職金を受け取れそうです。これにはホッコリしました。

もし控除額を超える分があれば「年金受け取り」という退職金の受け取り方をすることによってさらに税金を回避することができます。

企業型確定拠出年金とiDeCoが併用できる

個人型確定(通称iDeCo)には絶大な節税効果があるから必ずやるべき、ということは知っていました。

でも私の勤めている会社には「企業型確定拠出年金」という制度がすでにあるので、iDeCoには加入できないと思っていました。

ところが今年2017年1月の法改正により、企業型確定拠出年金とiDeCoの併用が可能になったのです!

しかしよく調べてみると、現状では月々の掛け金の限度額が増えたわけではないので、実のところ追加で積み立てられるという話しではなさそうです。ガッカリです。

今後さらなる法改正を期待します。

ふるさと納税

最後に特筆すべきは「ふるさと納税」です。

ふるさと納税は地方の市町村に納税すると、返礼品がもらえるというもの。納税したお金は市民税から差し引かれるので、実質的に2000円で返礼品をもらいまくれるという制度。

国がなぜこんな制度を考え出したのか理解に窮するくらいお得な制度です。とにかくやればボロ儲けできる制度なのでやらなきゃ損ですね。

知っている人にとっては当たり前かも知れませんが、知らないというだけで損をしているなと改めて感じました。

まとめ: まず社会保障制度を知ろう

以上「知らなきゃ大損する社会保障制度」というテーマでお届けしました。ここまで書いてきたことをまとめると、

  • 私は社会保障制度を知らなかったというだけで大損した経験がある
  • 社会保障制度を知れば「どんなに失敗しても野垂れ死ぬことはない」と安心できる。だから大きなチャレンジもできる
  • 社会保障制度を効率的に知るには本を1冊買って読むのがオススメ
  • ふるさと納税には是非チャレンジしよう

ということでした。

私は今回、社会保障制度について学んだことで、今後のビジネスに取り組むエネルギーをもらった気がします。

社会保障制度についてまだよく知らない人は過去の私のように大損している可能性がありますので、一度以下の本を読んでみるとよいでしょう(本文中で紹介した本と同じ本です)。

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