コミュニケーション能力がないと嘆くより「本音と建前」を理解した方が社会人生活が楽になる
2016/05/10
ここ10年くらい、企業が新入社員に求める能力は「コミュニケーション能力」が常にトップに上がってきます。
ところが学生を卒業するまでの20年間に渡って積み上げてきたコミュニケーションのやり方はちょっとやそっとのことでは変わらないものです。
コミュニケーション能力を高める努力は大事ですが「本音と建前」について理解したほうが社会人生活を円滑に進める上で即効性があるのではないかと思います。
コミュニケーション能力を高めるには筋トレのような大変な訓練が必要ですが、本音も建前はその存在さえ理解すればOKなマインドの問題であるがゆえに即効性があります。
確かに存在する本音と建前
私はサラリーマン生活をはじめて10年経ち、会社にはホンネとタテマエという摩訶不思議なモノが存在することを確信するにいたりました。
なぜそれが存在するのか?については別の機会に考察したいですが確かに本音と建て前は存在するのです。
ホンネとタテマエの具体例を紹介します。
ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの場合
「日清 カップヌードル CM 「本音と建前」篇」でまさにそのものズバリの内容が出てきます。
上島竜平さんが建前で「押すなよ」といっているのは本音は「押せよ」という意味でまったく逆なのです。
エントリーシートの捏造
以前に就活生のエントリーシートの捏造が話題になったことがありました。
賛否はありますがこれも本音はありきたりの学生生活であっても、エントリーシート上は「リーダーシップを取ってグローバルに活躍していました」などと「盛る」のが常識になりつつあるのかもしれません。
遅れ続けるプロジェクト
ここは私の実体験。会社内での話し。
プロジェクトのスケジュールは必ず達成すると対外的には発表しているものの、内部では「もう無理だよね~」と言い合っているというのはよくある話し。サラリーマンはそれでも明確に責任を取らされることはないのです。前向きに倒れればOKみたいな風潮があります。
タテマエを額面どおり受け取ると辛くなる
世の中は本音と建前が両方存在して回っています。
まずそういうものだということを受け入れればすごくラクになると思うのです。
まずいのは建て前を額面通りに受け取ってしまう変な真面目さです。そうすると無理なことをやらなければならなくなってしまいすごくつらいです。
もしかしたらコミュニケーション能力というあいまいな能力をを求めること自体が建前なんじゃないかとも思うのです。