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「めぞん一刻」に見る昭和50年代の恋愛と結婚

      2016/02/12

めぞん一刻という漫画は1980年から1987年のビックコミックスピリッツに連載された作品で、舞台はその当時の東京です。

めぞん一刻を2015年の今読むと、30年前の昭和50年代に生きる人がどんな恋愛観と結婚観を持っていたのかがわかる歴史資料としても読めるのです。

実際めぞん一刻を通読して現代のラブコメ漫画と比較してみると、恋愛と結婚に関する意識の違いがいくつも発見できます。

今回はそのあたりを書いてみます。

恋愛と結婚の距離が近い

まず恋愛と結婚の距離が非常に近いです。

響子さんが未亡人だというファクターもありますが、その他恋敵キャラもつきあってからすぐに結婚します。そして子供が生まれる。

五代くんと響子さんは正式に付き合いだしてからプロポーズまで数ヶ月くらいしか間がないと思われます。いやー早い。

現代の恋愛はリアルにおいてもラブコメというフィクションにおいても、つきあったからってすぐに結婚したりしませんよね。

昭和50年代はベビーブームということもあり、恋愛と結婚が今よりずっと近かったのでしょう。

家族との関係が近い

めぞん一刻では五代くんや音無響子さんなどのメインキャラクターの家族の登場頻度が非常に高く、またストーリー展開に強く関わってきます。

現代のラブコメ漫画ではこういうことはありえないですね。

めぞん一刻では元気なおばあちゃんが登場して活躍するのですが、現代の漫画でそんなの見たことないなと。

せいぜい親がチラッと出るか出ないかくらいで物語に深く関わることはありません。

核家族化が進んだ現代と昭和50年代とでは家族のあり方が大分違うようです。

携帯電話がないから個人情報がダダもれる

恋愛になくてはならないツールが「電話」なわけですが、一刻館は古いアパートという設定なので管理人室の前に公衆電話が1つのあるだけです。正確には連載開始時点では管理人室にしかなかった。

この状況では五代くんにかかってくる電話はすべて管理人さんの取り次ぎで、話している内容も管理人さんおよび住人がすべて盗み聞く事ができてしまいます。

こずえちゃんや八神ちゃんという管理人さんの恋のライバルから電話が頻繁にかかってくるので嫉妬深い管理人さんは気が気ではありません…。

こういうストーリー展開が成立するのは電話が一刻館に1つしかないという舞台設定あればこそです。

現代においては携帯電話が普及しているので、誰と誰がどんな話しをしたのか他人には一切わからないです。

昭和という時代は、誰がどんなことを言ったりやったりしているか他人によく見えていた時代なんだなーと思いました。

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