きまぐれオレンジロードの最終回を読み終えた感動をお届けします
2016/02/11
言わずと知れたラブコメの古典であり、すべてのラブコメのオリジナルともいえる「きまぐれオレンジロード」を20年ぶりに読んだ感想を前回記事に書きました。
今回はいよいよ最終回にスポットを当てた感想を書きます。
きまぐれオレンジロードは最終二巻で怒涛の急展開をする
最終回の話をする前に、少し最終回にいたるまでのお話をおさらいします。
私は愛蔵版漫画できまぐれオレンジロードを再読したので、その巻数(全10巻)で表記します。
きまぐれオレンジロードはヒロイン「鮎川まどか」と「檜山ひかる」と主人公「春日恭介」との三角関係が描かれるラブコメです。
全部で10巻あるのですが三人の関係は終盤までほとんど進展しません。8巻までは微妙なバランスを保ちながら終わらない日常を繰り返す展開です。
そして9巻、10巻で一気に話しが進行します。
永遠に続くとも思われた三人の関係が、終盤(9巻10巻)で急激に変わっていきます。そしてついに長く続いた三角関係を清算する最終回へといたるのです。
もしも進展なく続く展開がかったるいという人は、1巻を読んだら9巻までを一気にスキップしてもそれほど違和感なく読み進められると思います。
最終回で鮎川の心情がわかって感動
最終回(正確には最終2話)では鮎川がとあるキッカケで三角関係をこれ以上続けられないと思いはじめ、それをきっかけにして三人のバランスが一気に崩れはじめます。
最終回では鮎川まどかの心情がいつになく深く描かれていたのが印象的でした。
鮎川まどかは何を考えているのか??いつもおもわせぶりな態度をとったりヤキモチをやいたりしますが、それ以上深みのある心情描写はこれまでありませんでした。
最終回ではそんなミステリアスな鮎川も心の内は18歳の女の子なんだな〜というのがわかってよけいに惚れましたよ!
以下の鮎川の告白がどんなシチュエーションでなされたのか、ぜひ原作を読んで確かめてもらいたいです。
女なんかに生まれなきゃ良かった
あと、最終回のなにが感動したって、やっぱり絶対的ヒロインである鮎川と恭介がちゃんとくっついたところですね。
ベタだしなんの意外性もないけれど、直球のハッピーエンドが胸に刺さりました。
ひかるちゃんに救いがないのが残念
最後は恭介と鮎川が結ばれる文句のつけようのないハッピーエンドではありますが、その裏ではひかるちゃんがふられるという悲劇も描かれます。
この辺りは本当に最後の2話で一気にカタがつきます。逆に最終回3話までは本当に鮎川と恭介の関係について少しも疑いもしていないんですよね。すごい急展開だ。
まどかがメインヒロインなのは疑いようもないので、ひかるちゃんの扱いが雑なのはしょうがないのかもしれないけれど、それでもひかるちゃんにもなんとかハッピーになってほしかった。。
そのあたりのひかるちゃんの救いについては、OVAや小説に描かれているらしいのでそちらをチェックするのがよさそうです。映画「あの日に帰りたい」は散々なようですが…。
まとめ
なにはともあれ、きまぐれオレンジロードは3年間にわたって主人公の春日恭介の優柔不断によってながらく三角関係続けてきたわけですが、最終回ではキッチリと優柔不断を返上しておさまるべきところにおさまってくれました。
ところでこの最終回は雑誌掲載時と単行本発刊時、そして愛蔵版発刊時で何度も加筆修正がなされているそうです。
それだけ力の入った最終回なので、まだ読んでいない方、読んだことあるけれど話しを忘れてしまった方は、ひかるとまどかが正面からぶつかり合う最終回を、ぜひ読み直してみるのをオススメいたします。きっと感動しますよ!
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