「お金持ちになるための本」といえばまず頭に浮かぶロバートキヨサキ著「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。私の今後の生き方を決めるのに非常に影響を受けましたので感想を書きます。
17年読み継がれる「金持ち父さん貧乏父さん」
私がこの記事を書いているのは2017年10月です。「金持ち父さん貧乏父さん」の初版が発刊されたのは2000年11月なので17年前の本です。
「金持ち父さん貧乏父さん」は17年たった今でも大きな書店なら必ずといっていいほど本棚に並んでいます。平積みの本屋さんもあるくらい。こんな状況から今でも「金持ち父さん貧乏父さん」を読む人が多くいることがわかります。
2013年のデータによると「金持ち父さんシリーズ」は世界で3000万部、 日本で累計340万部も売れたそう。もはやミリオンセラーどころじゃないですね(驚)。
これだけ長い期間、多くの人に読み継がれてきたということは「金持ち父さん貧乏父さん」には普遍的な「お金持ちになる方法(本書の言葉ではフィナンシャルリテラシー)」が書かれているからだと思います。
なぜ「金持ち父さん貧乏父さん」を再び読もうと思ったのか?
実は私は「金持ち父さん貧乏父さん」を読むのは2度目なんです。1度目は11年前の2006年のことでした。当時は社会人になりたての頃で、金持ち父さんは結構話題の本だったので流行に乗って買って読んだと記憶しています。
でも当時の私にはあまり響かなかったんですよね。「持ち家は資産ではなく負債である」というのが感情的に受け入れがたかったのです。極めつけは「子供は負債」で、もうイラッときてコイツ(ロバートキヨサキ)の言うことはもう聞かん!と本を投げ捨てました(笑)。
そして現在、社会経験を積んで投資をするようになったので、投資本である金持ち父さんの本に何が書いてあったのかもう一度読んでみたくなりました。
ザックリとした感想は「11年前よりスッと入ってきたが、腑に落ちないところもある」という感じです。おそらくこの感覚が私の現時点での投資家としてのレベルを表しているのでしょう。
「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ感想
ではここからは「金持ち父さん貧乏父さん」の内容にふれつつ感想を書いていきます。
ロバートキヨサキが痩せた
いきなりどうでもいい話しで恐縮なのですが…ロバートキヨサキが痩せました。
こちらが2000年当時のロバートキヨサキ(ふっくらしてます)↓
そしてこれが現在のロバートキヨサキ↓
激やせ!別人のようです。
ちなみにロバートキヨサキ氏は現在も不動産投資とセミナー業を精力的に行っているようです。
字が小さい、文字数が多い
これも本質的ではないけれど気になったので…。字が小さく、文字数が多く感じました。
2000年当時のビジネス書ってこんな感じだったのかな?。現在の本ってもっと字が大きいし、行間も離れていると思うんですよ。
「金持ち父さん貧乏父さん」は正直、読み切るのに気合いがいりました。
現代人はインターネットとスマートフォンの影響で長い文章がだんだん読めなくなっているのかもしれませんね。
大金持ちになる方法はある
もし私が「金持ち父さん貧乏父さん」とはどんな本か?と問われれば「大金持ちになる方法はあるよ」と背中を押してくれる本であると答えます。
私を含めてお金を稼ぐ方法といえば「会社に行って働く」くらいしか選択肢がない人がほとんどではないでしょうか。でも漠然と「何か別なもっとお金を稼げる方法はないか?」と模索しているならドンピシャでヒットする内容です。かなり具体性のある資産形成の指針が得られるでしょう。
私の知り合いに自分より圧倒的に稼いでいる人がいます。正直ムカつきますね(笑)。彼と自分とで能力が圧倒的に違うと思えないんですよね。
ではなぜこんなに収入に差が出るのか?ロバートキヨサキ氏は「フィナンシャルインテリジェンス」があるかないかの違いだと主張しています。学校では「フィナンシャルインテリジェンス」を教えてくれません。だから学校の成績がいい人が必ずしも金持ちになれるわけではないのです。
逆に言えば、ある種の訓練を積めば学歴がなくても金持ちになれるということです。
金持ちになる不変の原理原則
金持ちになるためにすべきことはなにか?金持ち父さんことロバートキヨサキの主張はいたってシンプルです。
金持ちになりたいなら、ただ「資産を買うこと」に生涯を捧げればいい。
たったこれだけ。では、ここでいう資産とは何か?反対に負債とは何でしょうか?
資産と負債は会計学において複雑な定義がされていますが「金持ち父さん貧乏父さん」では以下のようにシンプルに定義しています。※本の中では損益計算書と貸借対照表を用いて詳しく説明されていますので是非読んでみてください。
資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金をとっていく
資産とは具体的には株や不動産などの不労所得をもたらすものです。
金持ちになる方法を考えるとき、ほとんどの人は会社で働いていかに多く給料をもらうかしか考えませんが、それではいつまでたっても金持ちにはなれないのです。これを「金持ち父さん貧乏父さん」では「ラットレース」と表現しています。
ラットレースはネズミが車輪を一生懸命回しても同じ地点から一向に前に進むことがないように、どれだけ一生懸命働いてもお金が一向にたまらない様子を例えています。
ラットレースから抜け出して前に進む(金持ちになる)には、働いて稼いだ金で資産を買うしかないのです。
ロバートキヨサキはこのことを理解させるために「キャッシュフロー」というモノポリーのようなゲームまで作っています。
キャッシュフローゲームをプレイした感想 ←参考記事
多くの人が金持ちになれない原因
金持ちになるための方法が、こんなに明確で簡単ならば、なぜ金持ちになる人が少ないのでしょうか?それは
中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
からだとロバートキヨサキはいいます。そのもっとも典型的な例が持ち家です。
持ち家はお金を生み出しません。むしろローンや維持費、固定資産税のためにお金を吸い取っていくので「負債」なのです。
理屈は簡単なのに多くの人がこの考え方を受け入れることができず、持ち家は資産だと思い込む原因は感情的な問題です。17年前の私の思いと同じですね。
お金持ちになるには自分の感情に支配されず、冷静な頭で物事を見る力が必要です。
大きく資産を築くにはリスクを取る必要がある
「資産を買う」という教えを聞いて、私がまず思い浮かべたのが「インデックス投資」です。
以下の記事に書いたように私は「ほったらかし投資術」にもとづいてインデックス投資を最近はじめました。
インデックス投資は長い時の流れによる淘汰を生き残り、成果を出し続けてきた有効性の高い手法です。
ですから金持ち父さんは投資信託を否定はしていませんが、投資信託ではお金を増やすのに時間がかかりすぎるため、インデックス投資のみで金持ちになるためには若いうちから資産形成をスタートする必要があると言っています。
もっとはやく資産を築くにはフィナンシャルインテリジェンスを高め、よりリスクの高い投資にチャレンジするべきだと言っています。
儲かる投資はどれもインサイダー取引だ
では儲かる投資とはどんなものなのでしょうか?金持ち父さんは
儲かる投資はどれもインサイダー取引だ
と言っています。もちろん違法なインサイダー取引を勧めているものではありません。「自分がよく知っている投資対象に投資せよ」と言っているのです。
私は金持ち父さんのこの言葉を読んでハッとしました。
私はしばらく前までFXに取り組んでいましたが、結局勝てなかった経験をしたからです。
プライスアクショントレードという値動きのみを情報源としたトレード手法を使っていたのですが、この方法では値動きという万人が見ることができる情報源しか使っていないから、情報量でライバルに差をつけることができていなかったんだと納得しました。
勝てる投資を目指すならば、ライバルよりも情報量で優位に立てる投資対象を選ぶべきだと思いました。
旧版と改訂版の違い
「金持ち父さん貧乏父さん」には改訂版が出ていますが、私が今回読んだのは17年前の旧版でした。
改訂版は「最新の状況により適した内容を加筆修正」と書いてありますが、本屋で改訂版を立ち読みしたところあまり違いを感じなかったです。
マルチ商法の勧誘に使われている
この記事を書くためにAmazonのレビューを読んで気づいたのですが「金持ち父さん貧乏父さん」という本はマルチ商法の勧誘に利用されているようですね。具体的にはアムウェイという団体です。
実は私も本屋さんでビジネス書を読んでいたときに「金持ち父さん貧乏父さんを読んだことありますか?」と声を書けられたことがあります。あれがアムウェイだったのかもしれません。
実は本書「金持ち父さん貧乏父さん」の中では以下のようにマルチ商法をすすめている箇所があります。
私がよくすすめるのは、合法的なマルチ商法を行っている会社で仕事をしてみることだ。セールスの技術を学ぶのにこれほどいい学校はない。この種の会社の中には、成功の足を引っ張る要因の一つである「失敗と拒否に対する恐怖心」を克服するためのすばらしい訓練プログラムを持っているところが少なくない。
かなり怪しげではあるものの「マルチ商法からセールスの技術を学ぶ」という目的意識をもって望めば何かを学べるのかもしれません。※私はアムウェイとは何の関係もありませんよ
まとめ: ここが金持ちへのスタート地点
以上「金持ち本の定番「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ感想」というテーマでお届けしました。
実はもっとたくさんの感想を書く予定だったのだけれど、あまりにも文字数が多くなったので、この辺でやめておきます。
それほどに「金持ち父さん貧乏父さん」は学ぶところが多い本だったということです。今回語り尽くせなかったことは、おいおいこのブログの中で語りたいと思います。
今後の方針としては「金持ち父さん貧乏父さんシリーズ」を読んで、フィナンシャルインテリジェンスを身につけようかなと考えています。
【関連記事】
「金持ち父さん貧乏父さん」の本の中でたびたび出てくるキャッシュフローゲームを後日プレイしました。いろいろと気づきのある良いゲームでした。
以下の記事にキャッシュフローゲームの感想をまとめたので参考にしてみてください↙。
キャッシュフローゲームをプレイした感想
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