FX修行中のカタ通です。
最近FXをやっていて思うことがあります。「FXってプロ野球バッターのバッティングと似ているな」と。今回はFXのどこがどう野球のバッティングと似ているのか?というお話しです。
FXトレードとプロ野球のバッティングが似ているところ
FXトレードとプロ野球バッターのバッティングの似ているところ、共通点を挙げていきます。
毎日が試合日(トレード日)
プロ野球は試合日が多いスポーツです。シーズン中のペナントレースを戦うと年間試合数が150試合ほどなので、レギュラーメンバーは大体2日に一度は試合をしている計算になります。そして一試合の時間も2時間前後と長いです。
野球の試合日の数と他のプロスポーツであるテニスを比較してみると、年間試合日の数は50日ほど。試合時間は長くても1時間です。
野球とテニスを比較してみると以下に野球が長時間にわたって本番状態が続くかがわかると思います。野球はものすごく長期戦なのです。
FX市場は土日を除いた週5日24時間マーケットは開いています。毎日試合があって長時間プレイするプロ野球選手とFXトレーダーは似ています。
確率の勝負(すべて打てるわけじゃない)
野球は確率のゲームです。バッターならば「打率」と呼ばれる確率で優劣をつけられます。
3割バッターなら優秀、2割バッターならイマイチという感じです。パーセンテージでいうとたった10%の差なんですけどね。その微妙な差が一軍と二軍を分けます。
FXトレーダーも同じで勝率が5割を超えるか超えないかで天と地ほどの違いがあります。※ここでは簡単のために1トレードごとのリスクリワードが同値であるとしています。
勝率5割をわずかでも超えれば、トレードをすればするほど複利の効果で資産が増えていきますが、勝率5割をわずかでも下回るとトレードすればするほど資産が確実に減っていきます。
スーパートレーダーと負け組トレーダーとの差は確率でいえば多分10%ほどの違いなのですが、その差がトレードにおける決定的な優位性(エッジ)となるのです。
トレーダーにとって最も大事なエッジ(優位性)とは何か? ←参考記事
選球眼が大事(勝てるトレードの見極め)
FXトレードで勝つために最も大事なことは「勝率の高いトレードを見極めること」につきます。逆にいうと負けるトレードを見送る力ともいえます。
これも野球のバッターと似ています。野球においてもやはり難しい球よりも打ちやすい「甘い玉」を狙った方がよいからです。
私が行っているボルマン式スキャルピングでは、大体一時間に一回から二回の頻度でトレードチャンスがめぐってきます。
二時間の試合で三回前後バッターボックスに立つプロ野球バッターと同じように、チャンスとチャンスらしきもの(ダマし)とを見極めているのです。
ボブボルマン氏はこんなことを言っています。
スキャルピングの本質は、テクニカル的にいつ仕掛けるかを知っていることではなく、いつ見送るべきかを理解することなのである。
微妙な差が大事
野球のバッティングではボール半個分のバットコントロールで打球がヒットになったりゴロになったりします。
ところでプロ野球選手と高校野球選手では使っているバットからして違います。高校野球が金属バットであるのに対して、プロ野球では木製バットです。木製バットではボールをバットの芯に当てないとボールが飛ばないため、より精密なバットコントロールが必要になるのです。
FXの世界でも、チャート分析において繊細で微妙な判断が求められます。1pipsの差でエントリーしたり、逆に見送ったりする必要があるのです。
勝つためには練習が必須
野球で勝つためには日々の地道な練習が必須です。これはどんなスポーツにも言える当たり前すぎることですが、なぜかFXでは誤解されることが多いように思います。
FXにおいても練習しなければ勝てないのです。どんなにエッジの効いたスゴイ手法を使っていたとしても、練習なしには勝てないでしょう。
FX練習ソフトを自作してみた(FxTraininer) ←参考記事
まとめ:プロ野球選手(例えばイチロー)の成功法則がFXに応用できる
以上、FXと野球のどこがどう似ているかを書いてきました。まとめると、
- 野球では毎日が試合日である。FXも毎日がトレード日である。
- 野球では3割打てれば優秀、2割なら二軍落ち。FXは勝率6割で勝ち組トレーダー、4割なら負け組トレーダー。
- 野球では繊細なバットコントロールが要求される。FXでもチャートの微妙なシグナルを読み取る力が要求される。
ということでした。
FXと野球が似ているとするならば、野球の成功法則がFXにも当てはまるのではないでしょうか。
私は特にイチロー選手のルーティン力に注目していて、FXに応用できないかと考えています。
プロ野球の大リーグという勝負の世界で、激しいプレッシャーを受けながらもイチロー選手が結果を残すことができるのは、常にブレない平常心を持っているからです。その平常心を支えているのがルーティンの力なのです。イチロー選手が一時期、昼食はカレーしか食べなかったのはイチロー選手がルーティンをいかに大事にしていたかを物語るエピソードです。
FXにおきかえてみると、目先の勝ち負けによってメンタルが激しく上下していては勝ち続けるのは不可能です。目先ではなく、トータルでのエッジを見つめて淡々とトレードする。そんが私の理想とするFXトレーダーの姿です。
【参考書籍】
プロスポーツ選手のルーティンについては以下の書籍に詳しく書いてありオススメです。
【関連記事】
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