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【感想】ぼっち村は市橋俊介さんがとにかく面白い

      2016/02/12

マンガ「ぼっち村」を読んだ感想です。

ぼっち村はDASH村ではない

「ぼっち村」とは週間SPA!で自称ぼっちの漫画家「市橋俊介さん」が連載する漫画です。

売れないがけっぷち漫画家の市橋俊介さんが漫画家人生をかけて田舎で農業をはじめ自給自足の生活をし、それを漫画にするというけっこう珍しい形式の企画。

テレビで有名なDASH村と似ているようにも思えますが、ぼっち村には知名度もないですし基本的に手助けしてくれる人はいません。

たった1人で自給自足するのは農業素人でニート気質の漫画家なので、ガチでうまくいかないことが多く、このままいったら連載終了か?ということも多々あります。

また完全に農村に移住しているというということもありDASH村よりも生々しい「都会人が田舎暮らしをはじめたらどうなるか?」が描かれています。

漫画「ぼっち村」の感想

市橋俊介さんが応援したくなるキャラ

ぼっち村ただ1人の村民兼村長の市橋俊介さんのキャラクターがこの漫画のおもしろさの核になっています。

ぼっち村の前に週間SPAで連載していた「アラだらけ君」などを読んでもわかるように、市橋俊介さんは引きオタニート気質!といったら言い過ぎかもしれませんがあまりキラキラしたオーラは感じられません(失礼)。

しかしそこがイイ味を出しています。特に工藤夕貴さんの無農薬農法を間近で見たあと帰宅してすぐにカップラーメンを食べる感じが最高にヘタレで大好きです。

でもぼっちと言いつつなんだかんだで周囲の親切な人との交流が生まれ人が集まってくるあたり、不思議と人を惹きつける魅力が市橋さんにはあるようです。

限界集落とか社会問題と向き合わない

ぼっち村を取り巻く環境は実は農業があまりら儲からない産業であるとか、農家の跡継ぎがいない問題とか、空き家問題とか、限界集落の問題だとか、いろいろな社会問題に取り囲まれています。

事実ぼっち村は環境の悪さから場所を3回も変えながら悪戦苦闘をしています。

しかしぼっち村という漫画は限界集落という社会問題を社会問題としてととらえるということはせず、あくまで生き残るために手を尽くすというイチ農家の視点で終始一貫しているところがとても好きです。

漫画一冊のボリュームがすごいのでお得

ぼっち村は漫画一冊173ページで標準的ですが、1ページごとの濃さがハンパないので全体としてボリュームが大きいです。

一コマ一コマの文字数が多く一冊読みきるのに3時間かかりました。なのでけっこうコスパの高い漫画本です。

ただし田舎暮らしを単純にマネしてはいけない

ぼっち村を読むと「よーしオレも悠々自適な田舎暮らしをしてみよーかなー」と思うわけですが、一般人が単純にマネすることはできないでしょう

市橋俊介さん自身が書いていますが、市橋さんが漫画家だったから成立しているということを見逃してはいけません。

一般人が田舎暮らしをするなら綿密な計画をたてて臨まないと大変なことになりそうです。

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