【感想】いちご100%はただのパンチラ漫画ではない
2016/03/16
週間少年ジャンプのラブコメ史上に輝く星である「いちご100%」。
約10年前の作品ですが、私は最近kindleで購入して一気読みしました。
世間一般にはただのパンチラマンガだと誤解されていますが、本当は中身のある恋愛マンガです。
超絶感動した感想をお届けします。
※本記事はいちご100%を一読したことがある人向けに書いています。ストーリーの詳しい説明はしません。ネタバレも普通に含んでいますのでヨロシク
いちご100%はただのパンチラ漫画ではない
世間一般にいちご100%は「パンチラ漫画」といわれます。というか友達がいっていた。
その認識、決して間違っていませんが例えば「ToLoveる」のように本当にその要素しかないマンガではないといいたい。
いちご100%には登場人物の心情描写がきちんなされた恋愛ドラマがあり、成長物語でもあるという側面を見逃すのはもったいないです。いやToLoveるも好きなんだけどね。
東城綾ちゃんがカワイイ
個人的な趣味全開で申し訳ありませんが、メインヒロインの東城綾ちゃんがカワイイです。
いちご100%には東西南北の方位にちなんだ名前の魅力的なヒロインが4人登場しますが、その中でもやはり東城綾が本作品のメインヒロインでしょう。いちご100%のタイトルの由来にもなっているいちごパンツの人なのですし。
東城綾の魅力はなんといっても「一途な愛情」です。中学3年生で真中に出会ってから高校3年間、ひたむきに真中を思い続ける純粋な愛情に胸をうたれました。
その東城の思いが爆発したの135話(コミックス16巻)の高校生活最後の合宿で映画撮影中の告白シーンです。
でもあなたのことが好き
あなたのことがずっとずっと好き・・・!
この東城の告白は厳密には正式な告白ではなく、映画の中のセリフという形で伝えられたものです。
自分から好きとは決して言えない東城らしいイイ告白ですよね。真中はさすがにここで東城の気持ちに気がつけば良かったんですけどねー。
恋愛を通して成長する
いちご100%は恋愛というテーマで貫かれていますが、同時に将来とどう向き合っていくか、夢を追いかけ続けるかというテーマも含まれています。
登場人物たちは恋愛をエナルギー源にして、それぞれの夢に向かって頑張ったり、今までの自分を捨てて成長したりするところがすごくさわやかな青春だなと思います。
一番成長したのはやっぱり真中と東城ですね。2人の恋は成就しなかったけれど、東城は真中を一番の読者だと思って小説を書いていると思うし、真中は東城の脚本を映画化することを夢見て映画監督を目指しています。
お互いを高めあった2人は小説家と映画監督という夢を叶えました。(真中はまだしばらくかかりそうだけど)
この恋が実ることはないのかもしれないけれど
それでもあたしたちはやっぱりつながっている…よね?
という東城の18巻でのセリフにあるような2人の関係は、恋人ではないけれど固く結ばれているというとっても素敵な関係だと思います。
真中は東城と結婚する
いちご100%で最後に真中と結ばれるのは西野つかさです。
東城綾と結ばれるハッピーエンドという大方の予想を裏切る結末に困惑した人が多かったと思います。私もそうです。
これが少女漫画ならば確実に東城と真中は結ばれていたでしょう。少女漫画ならば一途に頑張る女の子は必ず王子様が振り向いてくれるのがお約束なので。
ただ少年漫画として、これはこれでリアリティはあると思います。どんなに尽くされても好きにはならない男という残酷な現実感。
しかし私は漫画最終回時点で20歳そこそこの真中たちは、これからまだまだいくらでもくっついたり離れたりすると思います。西野と真中が結婚したわけでもないですし。
きっと30歳くらいになったら真中が東城の良さに気がついて結婚すると信じています!
<書籍の紹介>
私はいちご100%をkindleのカラー彩色版で読みました。綺麗でいいですよ。