「乱歩奇譚」最終回のハシバ少年の勇姿に涙
2016/02/12
前回記事の乱歩奇譚感想に続いて今回は最終回で感動したことについて書きます。
最終回のクライマックスまでをおさらい
少しネタバレ気味になりますが最終回の展開のおさらいを。
〜最終回おさらいここから〜
明智探偵がずっと追っていた怪人二十面相の正体はなんと明智探偵の死んだはずの旧友ナミコシだった。
二十面相の正体が明らかになる頃、コバヤシ少年はナミコシに誘拐されてしまう。
ナミコシはコバヤシ少年を人質にハシバコーポレーションのビルに立てこもり、アケチ探偵を呼び寄せる。
アケチ探偵は二十面相のシンパの妨害をハシバ少年の助けを得てなんとかかいくぐり、ビル最上階にたどり着く。
暗黒星という世界のすべてを記述する数式を完成させるためにナミコシはコバヤシ少年とともに、アケチ探偵とハシバ少年の目の前で投身自殺をはかろうとする…。
〜最終回おさらいここまで〜
ハシバ少年が勇敢に活躍
乱歩奇譚においてずっと脇役だったハシバ少年ですが、最終回の土壇場でバンジージャンプを行い、コバヤシ少年を間一髪のところで助けました。ちなみにアケチ探偵はナミコシを助けられなかった。一旦助けたと思ったが、ナミコシが自ら落ちていく。
ずっと優等生だったハシバくんが最終回でバイクを盗んだり、バンジージャンプをして命がけでコバヤシ少年を助けたのに驚きましたね。
最終回に先立って公式ページで公開されたキービジュアルが、ハシバ少年がナミコシに連れて行かれそうになるコバヤシ少年をつなぎとめようとしている絵だったのはそういう意味だったのかと納得。
でももっと意外だったのはコバヤシ少年がハシバ少年に助けられて涙を流したことでした。コバヤシ少年はもっとクールというか無感情で、友情や愛情に価値を感じられない人間なのかと思っていたので。
コバヤシ少年が死ぬことなく最後はキレイに終わり、この手のサイコパス作品にしては単純なハッピーエンドでした。ですが、少年向けアニメなのだからこれが正しいと思います。
原題の江戸川乱歩氏はずっと少年探偵団シリーズを書き続け、読者は常に少年少女だったはず。
だから友情の素晴らしさをうったえた乱歩奇譚は江戸川乱歩50周年作品としてよい終わり方だったと思うのです。