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【ピンポン(アニメ)感想】アクマの努力は才能の差をくつがえせない

      2016/02/12

TVアニメ『ピンポン』の感想を書きます。テーマは「才能と努力」についてです。ちょっとネタバレしています。

「努力は必ず報われる」は本当か

「どんな人でも努力さえすれば必ず報われる、結果が出せる」という言葉は、耳触りが良いがために多くの人に受け入れられやすいです。

ですが『ピンポン』ではそんな幻想を真っ向から打ち砕いてしまいます。

卓球は才能が結果に大きなウェイトを占めるスポーツであると描かれていて、どんなに努力を積み重ねても才能がなければ上に上がることが許されないのです。

努力したが才能のなかったアクマ

そんな図式を如実に表現しているのがアクマ(佐久間 学)という存在です。

アクマは本作品の大ボスである海王高校のドラゴン(風間竜一)に憧れて海王高校に入学し、血の滲むような努力を重ねて海王高校のレギュラーに選ばれるまでに成長します。

アクマのモチベーションは尊敬するドラゴンに認められることが大きかったのですが、当のドラゴンはアクマよりも他校のスマイル(月本 誠)の方に注目しています。

面白くないアクマはスマイルのいる片瀬高校に乗り込んでスマイルと一騎打ちしますが簡単に飛ばされて(負けて)しまいました。

どうしてお前なんだよっ!?
一体どうしてっ!?
俺は努力したよっ!!
お前の10倍、いや100倍
1000倍したよっ!
風間さんに認められる為に!!
ペコに勝つために!!

それこそ、朝から晩まで
卓球の事だけを考えて…
卓球に全てを捧げてきたよ、
なのにっ……

-アクマ-

そう訴えるアクマにスマイルは

それはアクマに卓球の才能がないからだよ -スマイル-

といい放ちます。

スマイルは卓球の努力を始めたのはつい最近のはずなのに簡単にアクマを打ち負かしたのですから、ある意味このセリフを言う資格があります。

ですがアクマにはこれが致命的で、ついに卓球から足を洗ってしまいました。

才能はあったが努力しなかったペコ

一方、才能がありながら努力しないために開花しない天才も登場します。主人公のペコ(星野 裕)です。

彼は幼少期から近所の子供達の憧れの存在として君臨し続け、負けることがなく、故に努力することなく高校に上がってきました。

要するに才能にあぐらをかいていたわけです。

そんなペコでしたが本当に強い相手であるチャイナ(孔 文革)やアクマと戦ってケチョンケチョンに負けて、自信を喪失してしまいます。

アクマに目を覚まされる

そんなペコな喝を入れて目を覚まさせてくれたのが他でもないアクマです。

「何もしねぇ~現実だろ!」
「だせぇ~から一回しか言わねぇ~ぞ。」
「血ヘド吐くまで走り込め。血便出るまで素振りしろ。今よりちったぁ楽になんだろ。」 -アクマ-

どんなに才能があっても磨かなければ光らない。

敵ながらもペコの才能を見抜いていたアクマは自分がどんなに努力しても到達できない所にいける才能を持ちながら、それを腐らせているペコが許せなかったのでしょう。

ペコの目を覚まさせて努力の大切さを教えたという点で、アクマはただの負けキャラではなくなりました。

卓球の才能はなかったかもしれませんが、卓球の指導者としての才能はあるのではないでしょうか。そんな救いを感じさせるエピソードだったと思います。

ピンポン(アニメ)の感想

ここまで作品の内容を振り返ってきましたが、何を言わんとしているかお分かりでしょうか?

つまり「才能と努力がそろってはじめて結果が出せる」ということです。

これは卓球の世界に限った話ではないでしょう。プロフェッショナルで競争の激しい世界ほど、この傾向は強いでしょう。

才能×努力=成果

そんな世界の普遍的な法則を教えてくれるからこそ、ピンポンは普及の名作として多くの人に読まれているのだと思います。

また、アクマのエピソードから才能のない人間はどうすればいいのかのヒントも示唆されていると思うのです。

「才能のある分野で勝負すればよい」ということです。

アクマはトラックを買って独立するようです。商才があったのかもしれませんね。

そんなことを思いつつこの感想文を締めくくることにいたします。

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