アニメCharlotte(シャーロット)の見どころはクズ主人公が最終回で傷だらけのヒーローに変身しているところ
2016/02/12
先日完結したCharlotte(シャーロット)の見どころは2つあると思っています。
1つは過去の名作アニメのおもしろいところをこれでもかとパクってたった13話に詰め込んだおもちゃ箱のような構成。
もう1つはクズな主人公の乙坂有宇がヒロイン友利奈緒と出会ってすこしづつ変わっていき、最終回ではヒーローになる成長物語としての要素です。
前者については前回記事で書きました↙。
Charlotte(シャーロット)のパクリとオリジナリティはどこか?
今回は後者の主人公乙坂有宇について感想をのべつつ本編を振り返ります。
カンニング魔のクズ主人公
物語開始直後、主人公の乙坂有宇くんは他人に5秒間だけ乗り移ることができる特殊能力を、自分のためにしか使わないクズ人間です。
勉強は一切せずカンニングだけで中学校の学年トップに上り詰め、志望校への合格を果たします。
合格した高校でマドンナ的存在である白柳弓に狙いを定め、トラックの運転手をあわや交通事故に遭わせる故意の事故を起こしつつ白柳弓を助けることで彼女からの好意を獲得します。
この時点で主人公には本当にいいところがありません。完全なクズです(笑)。
ヒロイン友利と出会い少しずつ変わっていく
そんなクズな主人公ではありますが、ヒロイン友利奈緒と出会い星ノ海学園生徒会で共に活動する中で少しずつ変わっていきます。
不幸な境遇にあっても他人を助けるためにがんばる友利に影響されていることがうかがえます。
ところで実はものすごく利他的な行動をしているヒロイン友利ですが、作中ではさほど善人のようには描かれていませんし誰かから賞賛されることもありませんでした。
むしろ他人からは能力者に対する無理解から攻撃されることもありました。
そんなひどい境遇にあって苦しみに不感症になった友利が最後に感情を取り戻すところもCharlotte見どころであります。
転落人生一歩手前で友利に助けられる
乙坂有宇の更生が決定的になったのが、妹を亡くして自暴自棄になって失踪したあげくにクスリに手を出してあと一歩で転落人生になるところを友利に助けられたことでした。
その後タイムリープでこのことはなかったことになってしまいますが、友利に助けられたことが後の大活躍に大きく影響していると思われます。
だって誰かに助けられた経験が誰かを助けたいっている気持ちになるからね。
最終回で本物のヒーローになる
最終的に主人公たちは能力者を中心とした世界的な争いに巻き込まれていきます。
そんな中これまで何事にも傍観者的であった主人公が自分にできることは何かを友利に問います。
友利の答えは「世界中すべての能力者の能力を奪い尽くすこと」でした。
途方もない提案でしたが主人公はこれを成し遂げることを決意。長い旅の末にこれをやり遂げます。
自身の記憶を失ってしまうほどの苦難に満ちた旅でしたがそれでもなお彼の心を支えたのは友利への思いでした。
友利の存在が主人公を変え、最後まで支え続けたんですね。
恋愛は人間を変える大きなエネルギーなんだっていうのがCharlotteが教えてくれるってことで今回は筆をおきたいと思います。