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26年ぶりに『聖闘士星矢(無印)』を読んだ感想

      2016/08/07

26年ぶりに『聖闘士星矢』を読んだので感想を書きます。

聖闘士星矢↑↑8巻の表紙ですが本記事は全巻通じての感想です↑↑

25年ぶりに聖闘士星矢を読破

漫画「聖闘士星矢」はいわずと知れた週刊少年ジャンプ黄金時代の名作で発行部数は2500万部。車田正美先生の代表作です。

テレビアニメや映画化も多数。特に劇中のセイントとクロスを立体化したプラモデルとフィギュアは当時の男の子のハートを鷲掴みにしました。

かくいう私は連載当時は小学生でまさにリアルタイムで聖闘士星矢世代なのでした。

でも私は少年ジャンプよりもファミコン通信をこよなく愛していたので、聖闘士星矢はアニメで見ているくらいで実はよく内容を覚えていなかったんですね。

ところが最近ふと読んだブログに聖闘士星矢の感想が実におもしろそうに書いてあるのが目に留まり、そういえば聖闘士星矢ってどんなお話だったんだろう?と気になりはじめました。そして気になりだしたらとまらない(笑)。

そこで聖闘士星矢連載終了の1990年から実に26年ぶりに、全28巻を読破しました。媒体はKindleで大人買いです。マンガ喫茶でも良かったけれど、Kindleがあると面倒になっちゃいます。人はやすきに流れますね(笑)。

聖闘士星矢のあらすじ

私と同じように聖闘士星矢ってどんなストーリーだったっけ?とモヤモヤしている人のために大まかなストーリーのあらすじをまとめてみます。特にネタバレには注意を払いませんのであしからず。ただしあまり長くなってもしょうがないのでどんなバトルだったかを中心にあらすじを書きます。

聖闘士星矢は以下の3つchapterで構成されています。

Chapter1 銀河戦争編~白銀聖闘士編~黄金聖闘士編十二宮編

ペガサス星矢、ドラゴン紫龍、キグナス氷河、アンドロメダ瞬、フェニックス一輝、の5人のおなじみの主要キャラクターである青銅聖闘士(以下ブロンズセイントと表記)たちが登場し、銀河戦争(ギャラクシーウォーズ)というトーナメント戦で死闘を繰り広げます。途中、フェニックス一輝ひきいるブラックセイントが乱入し、戦いはブロンズセイントVSブラックセイントへ。富士の風欠でフェニックス一輝を倒したと思ったのも束の間、今度は日本に乗り込んできた白銀聖闘士(シルバークロス)に掟を破った罪で命を狙われる星矢たち。

シルバークロスをなんとか倒した星矢たちは、アテナ沙織とともにギリシャのサンクチュアリに乗り込みます。教皇ひきいる黄金聖闘士(ゴールドセイント)と十二宮でバトル。本来ゴールドセイントの足元にも及ばない実力しかないはずの星矢たちですが、正義のためにコスモを爆発させ、ついにセブンセンシズに目覚めてゴールドセイント勝利していきます。

ゴールドセイントの中には人気キャラが多くいて、ゴールドセイントたちはこの戦いのあとも仲間として登場します。

教皇になりすましていたジェミニのサガを倒してChapter1は完結。

Chapter2 ポセイドン編

海の神であるポセイドンが復活し、同じく神であり過去において地上の覇権を争うライバルだったアテナと戦います。

例によってアテナをまんまと捕らわれた星矢たちは海の底に沈むポセイドン神殿で海将軍(ジェネラル)たちとバトルします。

ハーデス復活に備えていたゴールドセイント達はこの戦いには参加しませんでした。

Chapter3 ハーデス編

最終chapter3は冥王ハーデス軍団との戦いです。アテナが沙織となって復活したのは何を隠そうこのハーデス打倒のためなのでした。※ポセイドンはカノンが偶然復活させた不完全体

戦場は地上を離れ、ハーデスの本拠地である冥界へと達します。108の冥闘士(スペクター)をすべて倒し、エリシオンでハーデスとの決戦。

アテナ自らアテナのクロスをまとってハーデスと一騎打ちをして見事ハーデスに勝利しますが、戦いの途中で星矢が生死不明のまま終幕。

割とキレイにまとまっていた聖闘士星矢のストーリー

こうやって書いてみると分かるのですが、聖闘士星矢は三部構成になっていて意外とキレイにストーリーがまとまっていなと思いました。

マンガをよく読む人ならご存知のとおり、週刊少年ジャンプは読者アンケートの数が少なければ容赦なく連載が打ち切りとなり、逆に人気が出ると人気がなくなるまでネタ切れ状態絵でもダラダラと話しを長引かせることで有名です。

そんな過酷な週刊少年ジャンプでの連載であったにもかかわらず、かなり破綻なく過不足なく最終回を向かえているところが評価できます。

聖闘士星矢を読んだ感想

ここからは私が26年ぶりに漫画「聖闘士星矢」を読んだ感想と考察を書きます。

聖衣(クロス)が格好いい、絵がうまい

なんだかんだいって聖闘士星矢の面白さを語るとき最初に言及すべきは「聖衣(以下クロスと表記)が格好いい」ということだと思います。

男は自分の強さを何かに託したい生き物。例えば車に乗ると自分が強くなったように錯覚したりしますよね。

同じ様にクロスは男の子たちにとって強さの象徴であり、憧れの対象でした。プラモデルがバカ売れでもちろん筆者も持っていましたよ。

漫画に出てきたすべてのクロスの装着方法が詳細に書かれているっていうのがまたアツいんですよね。動きを想像しながらずーと眺めていました。読んでる方はいいですが、書いてる車田正美先生は地獄だったんじゃないですかねあれは。敵が強くなるにしたがってクロスも複雑になっていきましたしね…。

それから各自のクロスにそれぞれ特徴があるのも良かったですね。例えばフェニックスのクロスには他のクロスにはない再生能力が備わっているとか、星座にちなんだ特殊能力が備わっています。細かいクロスの設定を覚えるのが楽しかったです。

絶対絶命からの逆転劇

これは他のバトルマンガとも共通するところですが、絶望的な状況からの逆転劇がおもしろいです。聖闘士星矢はとくに圧倒的戦力差による絶命感がスゴイです。敵ボスキャラのコイツには勝てねぇ感がハンパない

全ストーリー中で一番勝ち目がないと感じたのがゴールドセイントのシャカですね。ゴールドセイントとブロンズセイントというだけで人間と虫けらほどの力の差があるというのに、シャカは「もっとも神に近い男」ですからね。これはもう無理だと。

しかし聖闘士星矢の場合、コイツはもうどう考えても絶対勝てないだろというキャラが出てきた場合、フェニックス一輝が倒してくれます(笑)。チートにはチート。こういうバランスの取り方もカッコイいいなと。

セイントたちの恋愛模様

いちご100%の最終回で真中が東城を選ばなかったことをいまだに引きづっているほどラブコメ好きなカタ通としてはバトルマンガといえども聖闘士星矢たちの恋愛模様が気になります。

しかし聖闘士星矢は恋愛に関する描写がかなり少ない作品といわざるおえないですね。

いや、もちろん「女のセイントは素顔を見られたら相手を殺すか、結婚しなければならない(シャイナさんのくだり)」とか一応あるんですけどあんまり深く恋心を掘りげるエピソードはありませんでした。

それはメインヒロインであるところのアテナ沙織も同じことで、微妙に「あれ?もしかして星矢のこと好きなの?」と思わせることが途中2回だけあったんだですが、それだけでした。

神であるアテナは立場上、明確な好意を聖闘士に示すことができないのかなと想像はできますが、それならそれでもうちょっと掘り下げてもらえると嬉しかったです。

アテナ沙織ほどの潔癖さをもったヒロインはそういない(何しろ神ですから)ので、私はお姫様とナイトとの禁断の恋物語が読みたかったなーと思う次第です。

まとめ:少年時代にアツくなった聖闘士星矢を大人になって読むと発見がある

以上、26年ぶりに『聖闘士星矢』を読んだので感想をお届けしました。まとめると、

  1. ストーリーが破綻なくまとまっていたことが評価できる
  2. なにしろ聖衣(クロス)とそれをまとったバトルがカッコイイ
  3. 絶望的な実力差を跳ね返す展開のカタルシス
  4. 恋愛描写は薄いがアテナ沙織が魅力的

ということでした。

こうして文字に起こしてみると聖闘士星矢の感想って専門用語(セイントとかクロスとか)がたくさんあって書きずらい!ということに気がつきました。まあだからなんだって話ですがね…。

少年時代にアツくなった漫画を大人になってから読み返すといろいろと発見があるのでお勧めですよ。この機会に聖闘士星矢を読んでみてはいかがでしょうか。

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