【感想】めぞん一刻のクライマックスでの音無響子さんと五代くんの名セリフが泣ける
2016/02/12
たぶんまだラブコメという言葉がなかったころのラブコメ。めぞん一刻を全巻読み終えたので感想を書きます。15巻161話にわたる長期連載だったので読み切るのが大変だった!
長きにわたり続いたヒロイン音無響子さんと主人公五代くんのつかず離れずの関係でしたが、最後には恋のライバルたちが去りキッチリ結ばれます。大ボスである惣一郎さんの影も乗り越えて。
作品の中で一番盛り上がるのはやはりラストに向かうクライマックスで、心に残る名セリフが多いです。
そこで今回はラスト付近のクライマックスにおける響子さと五代くんの名セリフをふりかえりつつ感想をのべまていきます。
ついに結ばれた管理人さんと五代くん
長い三角関係をへて、ついに結ばれた管理人さんと五代くん!
いやー長かった、本当に長かった。待たされた分だけついに結ばれたときの感動もひとしおです(本人たちも読者も)。
結ばれた日に管理人さんが五代くんにこんな告白をしています。
あたしね…ずっと言えなかったことがあるんです。
本当はね…ずっと前から五代さんのこと好きだったの。
やっぱそうだよね!というやっぱり感はありますが、あらためて言ってもらえると男としては非常にうれしいっすよね。いいなー五代くん。
いつから好きだったの?という五代くんの質問に、響子さんは「忘れちゃった!」と答えています。
ネットでは響子さんはいつから五代くんのことが好きだったのか?が議論になっていますが、本当のところは誰にもわかりません。
プロポーズを受けて響子さんたった1つのお願い
2人の気持ちは定まりましたが、響子さんの父は反対の模様。その理由は娘に2度と夫との死別という悲しい思いをさせたくないという親心からでした。
いつものごたごたの末、五代くんは響子さんにプロポーズします。
お願い…1日でいいから、あたしより長生きして…もう、ひとりじゃ生きていけそうにないから
二度目の結婚に向かう未亡人響子さんの切ない気持ちが痛いほど伝わってきます。
「決してひとりにはしない」という約束をした五代くんの気持ちを聞いた音無父はついに結婚を許してくれます。
しかしこのプロポーズの場面、相手の父親を背負いながらのプロポーズって今のラブコメではちょっと考えられないようなシチュエーションだと思います。現代の漫画において親はあまり描かれないので。このへんに時代性を感じますね。
惣一郎さんは響子さんの一部
双方の両親の許しを得て、いよいよ結婚にのぞむ2人でしたが最後は響子さんの元夫「惣一郎さん」が立ちはだかります。
響子さんは五代くんに気を遣って惣一郎さんのことを忘れるように努力しますが、それは難しいことなのです。
そんな問題にこれから響子さんと結婚する五代くんが出した答えがこちら。
初めて会った日から響子さんの中に、あなたがいて…
そんな響子さんをおれは好きになった。
だから…あなたもひっくるめて、響子さんをもらいます。
五代くんがすごく優しい青年であることがよくわかりますね。
忘れるんじゃなく、共に生きていくという選択をした五代くんは本当に偉いと思います。惣一郎さんもこれで浮かばれるよ。
響子さんが「あなたに会えて、本当によかった」といった言葉は心からのものだったでしょう。
いやーほんと、めぞん一刻は「配偶者との死別」というすごく重くて悲しい要素があるけれど、その問題にちゃんと向き合ってスッキリ解決してくれたのが非常によかったです。
こんな愛情の形があったこと忘れないということで、今回はここらで筆をおきます。